富士山の歴史と噴火


富士山の最後の噴火は、宝永4年(1707年)の宝永の大噴火が記録として残されており、16から17回の噴火が有ったとされております。

 

その中の、特に大きな噴火を三大噴火と呼び、延歴、貞観、宝永の噴火がそれに当たります。

 

 

延歴19年(800年)の噴火は、山頂、寄生火山が各所で大規模な噴火が起きた大規模なもので、これを延歴の大噴火とよんでいます。

 

延歴の大噴火で流れ出た鷹丸溶岩流は、宇津湖(現在の忍野村のあたり)を分断して、山中湖と忍野湖が出来たと言われています。

 

また西の方に流れ出た溶岩流は、セノ海(現在のセノ海神社のあたり)に流れ込み本栖湖が形成されたと考えられています。

 

貞観(じょうがん)の大噴火(864年)では、青木ヶ原溶岩流によって、セノ海の大半が埋められてしまい、西湖と精進湖が形成されたと考えれれています。

 

また、本栖湖や本栖地区に見られる無数の奇岩を作ったと思われます。

 

宝永4年(1707年)の宝永の大噴火では、富士山東南側の中腹、三子石といわれる付近で大爆発が起こり、火山弾や火山灰が多量に噴出しました。

 

この大爆発の時は、溶岩流ははとんど流出しませんでした。

 

火山灰は、須走付近で2~6メートル、小山町で1メートル、御殿場で0.7メートル積りました。

 

これにより、いかに大きな爆発だったかが考えれれます。

 

これは、湘和58年(1983年)に噴火した三宅島の約80倍になります。

 

この宝永の大爆発を最後に、富士山は300年にわたり、活動を休止しています。

 

 

富士山の七不思議

 

富士山の不思議①

 

富士山の高さは3776メートルですが、ビルの高さにすると何階建ての高さになるでしょう?

 

回答 約899階建て。

 

富士山の不思議②

 

富士山は日本一の山ですが、富士山はどこまで見えるかご存じですか?

 

回答 北は福島県の日山、西は和歌山県の那智勝浦町、東は千葉県の犬吠埼、

南は八丈島の三原山。

 

富士山の不思議③

 

富士山のおおよその年齢は何歳でしょう?

 

回答 おおよそ10000歳くらい。まだ火山としては若い山です。

 

富士山の不思議④

 

富士山の山頂は実は1つではありません。ではいくつでしょうか?

 

回答 8カ所。剣が峰3776メートル、白山岳3756メートル、

久須岳3725メートル、朝日岳3735メートル、伊豆ヶ岳3749メートル、

成就ヶ岳3733メートル、駒ヶ岳3722メートル。三島岳3734メートル。

 

富士山の不思議⑤

 

富士山と名の付く山は何山あるでしょう?

 

回答 372山 青森県の岩木山を津軽富士、鹿児島県の閉聞岳を薩摩富士などが有名です。

 

富士山の不思議⑥

 

富士山はいままで何回噴火しているでしょうか?

 

回答 およそ100回位。 地質調査などで、大小合わせて約100回位噴火したと分かっています。

 

富士山の不思議⑦

 

赤富士と紅富士の違い、知っていますか?

 

回答 雪が有るか無いか。赤富士は雪が無い場合。紅富士は雪が有る場合。

 

ちょっと豆知識

 

富士山は1合目から頂上の10合目までありますが、この合目はなにを基準に作られたかご存じでしょうか?

 

いろいろな考えがあるようですが、一番信頼性のある説は、富士山を登る時に昔は懐中電灯ではなく、ランプを使って登っていました。

 

登り始めて最初に油が切れた所を1合目、2回めに油が切れた所を2合目としたそうです。

 

登りがきつくなると、時間がかかりますので、山頂付近は当然、合目と合目の間隔が短くなります。

 

以上、皆様の参考になれば幸いです。