富士山登山鉄道構想→富士山のふもとから五合目へアクセスできるように、富士スバルライン上でLRT(LRTとは、Light Rail Transit(ライトレールトランジット)の略で、昔ながらの路面電車とは違い、最新の技術が反映された次世代型の路面電車です。)で結ぶ、富士山登山鉄道構想が、2021/02/12日山梨県の検討会で可決された。
登山鉄道導入のコンセプトは、二酸化炭素や窒素酸化物などを減らすため、自動車から登山鉄道へ変更し、富士山における交通由来の環境負荷を削減する。
鉄道ならではの上質なサービスにより、富士山の付加価値を向上させるのを目的にしているようです。
今ある道路を利用し、軌道(線路)は富士スバルライン上に敷設。拡幅などの道路の線形改良は原則行なわない。
軌道整備後は、バス・タクシーを含む一般車両の通行は規制する。区間はふもとから、五合目までの約25kmから28kmを想定。新たな景観や環境影響を抑制することも掲げています。
運賃はどの位なの?
気になる運賃は、往復運賃10,000円。年間利用者数は約300万人を見込んでいるようです。しかしながら、現時点では試算が困難な経費が多く想定されることから、様々な要素を加味した精査が必要としている。概算の整備費は約1,400億円を予想しているようです。
現段階では、構想実現に向けて鉄道事業、事業運営、法律、地元対策などに分けて検討する必要があるとし、地元と正式に相談していくほか、静岡県とも十分連携して取り組む必要があるとしています。
富士山登山鉄道構想に富士吉田市長の見解は?
山梨県が推進する富士山登山鉄道構想ですが、同県富士吉田市の堀内茂市長は10日の定例記者会見で、改めて鉄道整備の必要性に疑問を呈し、基本的に反対の立場だと述べたようです。
また、富士山に鉄道のレールを敷設するのは厳しいのではないかとも話し、富士山を傷つけずに守っていく義務があるとも主張したようです。
構想の目的は、登山者の抑制と自動車の排ガス問題だとし、観光バスのハイブリッド化や電気化が進めば、排ガスも止められる。マイカー規制と組み合わせれば 登山客を抑制することも出来るとも話したようです。
個人的な意見としては、ヨーロッパなどの登山鉄道のように、富士山をゆったりと走り景色を楽しみながら登っていく姿を見てみたい気もしますが、皆さんの意見はどうでしょう?